日本で韓流ドラマのブームが起こってから早くも約10年ほどが経過しました。
当時はドラマが中心で人気は俳優や女優に集中していましたが、今では韓流アイドルや本格的なアーティストなども日本で活躍しており、定番的なアーティストの仲間入りを果たしている人もいます。
韓国は日本のお隣の国でありながら、言語や食べ物、その他の文化はもちろん、考え方からファッション、メイクに至るまで完全に同じというものは一つもないように見受けられます。
特にファッションにおいては、着る人の体型はスリムな方が良いというのは同じですが、日本だとある程度は女性らしい体型の方が良いとされているのに対して、韓国はとにかく細くて手足が長いことが最も良いとされています。
特に足の細さや長さをかなり気にする傾向があり、日本で流行ったレギンスやトレンカのようなものを履いている女性は韓国ではほぼいません。
節のない細く長い足をいかにキレイに生足で見せるかということが重要視されており、冬場もタイツよりはスキニージーンズなどを履いている女性が多いです。
決定的に違うのは、バストのふくよかさへの考え方です。
日本だと、胸が華奢な女性でも美意識が高い人であれば、ブラジャーにパッドを入れてピッタリした服がキレイに着られるようにしている人が多いですが、韓国は華奢さが求められるので胸のふくよかさはあまり重要ではないようです。
その証拠に、顔の整形は日本より段違いに多いですが、豊胸手術をする人は日本と比べてかなり少ないようです。
また、韓国ファッションは昔から一貫して「カッコよさ」や「スタイリッシュさ」を重視しています。
日本ではレースやフリルを好むスタイルが時代を問わず存在していますが、韓国ではあまりそういったファッションは好かれません。
女性もハッキリと自分の意思を示す人の方が良いとされている現れかもしれません。
ですので、スキニージーンズにハイヒールを合わせ、レザージャケットを着ているようなカッコいい服装の女性が多いです。
また、もう一つの特徴として、体型を全面に出す服が好まれるということも言えます。
日本ですと、足が太めな人は足首まであるようなロングスカートを履いたり、黒いタイツを合わせて短所を隠そうとしますよね。
また、世代を問わず、ドルマンスリーブやチュニックが流行っているのもそういう願望の現れかも知れません。
ですが、韓国ではそういった点は少し欧米の人と似ているところがあり、短所はとにかく努力で克服しようとする反面、現状の自分をありのまま見せるという人が多いです。
ですので、足がコンプレックスであってもミニスカートを履く人も多いですし、ちょっと二の腕が太くていやだなと思っている人でもノースリーブを着ているようです。
とにかく、コンプレックスを隠すという概念自体がないようで、トップスもボトムスもぴったりした服が好まれます。
また、全体的にはカジュアルよりもドレッシーなアイテムが好まれています。
デニムと合わせるのもスニーカーよりハイヒール、トートバッグよりチェーンバッグ、といった感じで、ゴージャスであったり大人っぽいものを選ぶ人が多いです。
韓国は日本より物価が低いので、アパレル関係の商品がとても安く買えることで有名です。
しかし、韓国は昔から紡績関係の会社が非常に多く、繊維を扱ったものの品質が良いことでも有名です。
ですので、安かろう悪かろうではなく、大きな百貨店で買っても明洞などの市場で買っても品質が良い商品が多いです。
さらに、色使いが鮮やかで美しいものが多いのも特徴です。
日本の着物は落ち着いた色合いや奥ゆかしさを感じるような淡い色が多いですが、韓国の伝統衣装であるチマチョゴリは原色のような派手で明るい色が多いです。
その国に古くからある色や現在好まれている色というのは、その土地の人に合う色ということですから、昔からある色が現代にも伝わっていると言えます。
ワンピースやTシャツにしても、日本ではなかなか見かけないような原色のピンクや水色などの服がそこかしこにあふれています。
それらのカラフルなアイテムとモノトーンを組み合わせるのが流行っています。
男性のファションも女性のものと似たような傾向があり、ダボッとした服よりは体にフィットしているものが多いので、男女共にカーゴパンツやゆるいTシャツなどはあまり見かけません。
性別や年齢を問わず、美意識が高い人が多いため、髪型や女性であればメイクはきっちりとしている人が多いです。
メイクはしているかしていないかどっちかというぐらいハッキリしていて、すっぴんかバッチリメイクかといったところです。
バッチリメイクであれば自ずとコーディネートはシックな感じになるので、大体想像がつきますよね。
韓国では安価なアイテムが手軽にゲットできるので、オシャレに気を抜くことは日本よりも許されないと言っても過言ではありません。
最終更新日 2025年6月12日 by miyaza