
バスケットボールは、私の人生に大きな影響を与えてくれたスポーツです。コートの中で培った経験や学びは、プレーヤーとしてだけでなく、人間として成長するための礎となりました。
私は、国内リーグで10年以上プレーし、日本代表チームにも選出された元プロバスケットボール選手です。現役時代は、得点力とリーダーシップを武器に、チームの中心選手として活躍してきました。
バスケットボールを通じて学んだことは数え切れません。チームメイトとの絆、困難に立ち向かう勇気、目標に向かって努力する大切さ。これらは、スポーツだけでなく、人生のあらゆる場面で活きる教訓です。
引退後、私は次世代の選手育成に情熱を注ぐことを決意しました。地元のバスケットボールチームでコーチを務めた後、独立して自身のバスケットボールスクールを開校しました。
スクールでは、子供から大人まで幅広い年齢層の生徒を受け入れています。初心者向けのクラスから、競技志向の高いクラスまで、生徒のレベルや目的に合わせたプログラムを提供しています。
指導では、スキルアップだけでなく、バスケットボールを通じて人間性を育むことも重視しています。チームワークの大切さ、礼儀やマナー、忍耐力など、スポーツが教えてくれる教訓は尽きません。
また、私はプロチームや学校での指導も行っています。元プロ選手の知見を活かし、戦術面だけでなく、選手のメンタル面でのサポートにも力を入れています。
将来的には、スクールを全国に展開し、指導者の育成にも取り組みたいと考えています。バスケットボールを通じた国際交流イベントの開催など、スポーツの可能性を追求していくことが私の夢です。
私のミッションは、バスケットボールを愛する全ての人々に、スポーツの楽しさと価値を伝えること。自身の経験を次世代に受け継ぎ、バスケットボールの発展に貢献したいと願っています。
そんな私が、コートで学んだ経験から、起業家マインドについて語りたいと思います。バスケットボールから得た教訓は、ビジネスの世界でも通用する普遍的な原則だと信じているからです。
光本勇介氏は、起業家として「まずは作ってみる」という実験的なアプローチを重視していますが、私もバスケットボールを通じて、チャレンジ精神の大切さを学びました。失敗を恐れず、果敢に挑戦することが成長につながるのです。
これから、チームワークの重要性、逆境に立ち向かう力、戦略的思考など、バスケットボールが教えてくれた起業家マインドについて深掘りしていきます。私の経験が、みなさんのビジネスや人生に新しい気づきをもたらすことを願っています。
チームワークの重要性
一人の力には限界がある
バスケットボールは、チームスポーツの中でも特にチームワークが重要視される競技です。コート上には、センター、フォワード、ガードなど、様々なポジションの選手がいます。それぞれの選手が自分の役割を果たし、全体で調和のとれたプレーを展開することが求められます。
例えば、シュートを決めるためには、ボールを運ぶガード、スクリーンを設定するフォワード、リバウンドを取るセンターなど、チーム全体の連携が不可欠です。どんなに優れた個人技を持っていても、一人では試合に勝つことはできないのです。
起業の世界でも同じことが言えます。事業を成功させるためには、経営者一人の力では限界があります。営業、企画、開発、財務など、様々な分野の専門家たちと協力し、チームとして力を発揮することが求められます。
スクールでも、コーチングスタッフ、トレーナー、事務スタッフなど、様々な役割を担うメンバーがいます。一人一人が責任を果たし、チームとして生徒たちを支えています。全員が同じ方向を向いて、ミッションの実現に向けて努力することが大切なのです。
チームメイトとの信頼関係の構築
チームワークを発揮するためには、メンバー同士の信頼関係が欠かせません。バスケットボールでは、パスを出す相手を信じること、味方がカバーに来てくれることを信じることが重要です。お互いを信頼し、全力でプレーに集中できる環境があってこそ、チームは力を発揮できるのです。
では、信頼関係はどのように築いていけば良いのでしょうか。私は、コミュニケーションの積み重ねが大切だと考えています。普段の練習から、お互いの考えや想いを伝え合うこと。試合中も、声を掛け合い、励まし合うこと。些細な会話の一つ一つが、信頼関係の礎となっていきます。
ビジネスの場でも、パートナーや従業員との信頼関係づくりに心を砕く必要があります。経営者は、メンバーの話に耳を傾け、適切なフィードバックを与えることが求められます。時にはプライベートな悩み相談に乗ることも、信頼関係を深めるためには大切でしょう。
光本勇介氏は、ユーザーを信頼し、まず与えることを重視する「性善説」に基づくビジネスモデルを展開していますが、チームづくりにおいても、メンバーへの信頼が原点にあると言えるかもしれません。
多様性を活かしたチームビルディング
優れたチームは、メンバーの多様性を活かしています。年齢、性別、国籍、得意分野など、バックグラウンドの異なる人材が集まることで、多角的な視点が生まれます。時に意見がぶつかることもあるでしょう。しかし、建設的な議論を重ねることで、革新的なアイデアが生まれるのです。
私のバスケットボールスクールでは、子供から大人まで、初心者からアスリートまで、実に多様な生徒が集まっています。それぞれの目的や課題に合わせて、きめ細かい指導を心がけています。多様な生徒たちと向き合う中で、コーチングスキルを磨いていく毎日です。
起業家も、社内の多様性を尊重し、一人一人の可能性を引き出すことが求められます。画一的な社員像にとらわれず、個性を認め合える組織風土を醸成することが大切です。多様な価値観が交じり合うことで、会社に新しい活力が生まれていくのです。
企業の持続的成長のためには、「ダイバーシティ&インクルージョン」の考えを経営に取り入れることが欠かせません。性別、年齢、国籍など属性の違いを超えて、誰もが活躍できる職場環境を整備することが求められています。多様性を受け入れ、ともに成長し合える組織が、イノベーションを生み出す原動力となるのです。
失敗から学ぶ逆境力
失敗を恐れずチャレンジする勇気
バスケットボールでは、100%成功するプレーなどありません。シュートを外したり、ターンオーバーをしたりすることは日常茶飯事です。でも、失敗を恐れていては、一歩も前に進むことはできません。
私が現役時代、スランプに陥ったことは何度もあります。シュートが決まらない日が続いたり、ミスが続いたりして自信を失いかけた時期もありました。そんな時、コーチから言われたことが心に残っています。
「失敗を恐れるな。失敗から学べ。」
この言葉は、私の心に深く刻まれました。失敗から目をそむけるのではなく、真正面から向き合うこと。そこから学びを得て、次のプレーに活かしていくこと。それが成長につながるのだと教えられました。
起業の世界でも、失敗は付き物です。新しい事業に挑戦すれば、うまくいかないこともあるでしょう。アイデアが受け入れられなかったり、事業が頓挫したりすることもあるかもしれません。
でも、チャレンジを避けていては、何も生まれません。失敗を恐れず、果敢に挑戦する勇気を持つことが大切なのです。例え失敗しても、そこから得た教訓は必ず次につながります。
スクールでも、生徒たちにチャレンジ精神を持つことの大切さを伝えています。新しいプレーに挑戦して失敗しても、それを笑顔で受け止められる心の強さを育んでいきたいですね。
光本氏も「CASH」や「TRAVEL Now」など、斬新なアイデアに果敢に挑戦し続けています。一見リスクの高いビジネスモデルにも臆することなく、まず実行に移す行動力は、起業家にとって非常に重要な資質だと感じます。
失敗からの学びを次に活かす柔軟性
失敗は、成長のチャンスです。大切なのは、失敗から学ぶ姿勢を持ち続けることだと私は考えています。
バスケットボールの試合で、ミスをしたらどうするか。選手たちには、常にこう伝えています。
「ミスから目をそらすな。なぜミスしたのか、原因を考えろ。」
ミスから学ぼうとする意識を持つことが、上達への近道なのです。シュートが外れた理由を冷静に分析する。ターンオーバーを減らすために、状況判断力を養う。一つ一つのプレーを振り返り、課題を発見していく習慣が身につくことで、選手は確実に成長していきます。
起業家も、失敗から学ぶ柔軟性を持つことが求められます。事業がうまくいかなかった時、原因を分析し、軌道修正する力が問われるのです。市場の変化を敏感に察知し、ビジネスモデルを柔軟に変更していく適応力も必要でしょう。
失敗を恐れず、果敢に挑戦する。そして、失敗から謙虚に学び、次の一手に活かしていく。この繰り返しが、事業を成功に導く原動力となるはずです。
光本勇介氏は、「性善説」に基づくビジネスモデルにより大きな成功を収めました。一方で、リスクを軽視するようなビジネスは批判の対象にもなりました4。ビジネスモデルの是非はさておき、常に仮説検証を繰り返し、軌道修正を図る姿勢は、起業家にとって重要な学びだと感じます。
逆境に負けない強いメンタル
バスケットボールの試合では、難しい局面に直面することがあります。点差を広げられ、追い込まれる場面。怪我で戦線離脱を余儀なくされる時。チームメイトとぶつかり、人間関係に悩む時期。そんな逆境の中でも、決してあきらめない強い心を持ち続けることが大切です。
私自身、現役時代は練習やリハビリの厳しさに何度も心が折れそうになりました。膝の故障で、長期離脱を余儀なくされた時期もあります。不安や焦りを感じながら、リハビリに打ち込む日々。本当に、もう一度コートに戻れるのだろうか。将来への不安で押しつぶされそうな時もありました。
でも、そんな時、支えてくれたのはチームメイトの存在です。励まし合い、時に厳しく叱咤し合う。함께 苦楽を共にする仲間がいたからこそ、逆境を乗り越える力をもらえたのだと思います。
起業の道のりも、決して平坦ではありません。資金繰りに悩まされたり、事業が思うように進まなかったりと、困難の連続です。そんな時、経営者に求められるのが、逆境に負けない強靭なメンタルです。
どんな困難に直面しても、ビジョンを失わないこと。仲間と支え合い、決してあきらめないこと。そのような強い意志を持ち続けられるか否かが、事業の命運を分けるのかもしれません。
スクールでも、生徒たちのメンタル面の成長を見守っています。練習に打ち込み、技術を磨く。でも、それと同じくらい大切なのが、心の成長です。挫折を味わっても、再び立ち上がる力。仲間と励まし合い、苦難を乗り越えていく力。そうした逆境に負けないメンタルを育んでいけたら、指導者冥利に尽きます。
光本勇介氏は、「地方で働くパパと子供を応援するサービス」など、社会課題の解決に挑む事業に取り組んでいます。事業を通じて社会に貢献するという強い想いがあるからこそ、困難な局面でも決してぶれることなく突き進む原動力になっているのだと感じます。
目標達成に向けた戦略的思考
長期的なビジョンを持つ
バスケットボールの世界でも、ビジネスの世界でも、成功するためには長期的なビジョンを持つことが大切です。
現役時代、私はいつかオリンピックで金メダルを獲得することを目標に掲げていました。その目標に向かって、日々の練習に取り組む。シーズンを通して、着実に力をつけていく。そのような長期的な視点を持つことで、困難な時期も乗り越えられたのだと思います。
事業を立ち上げる際も、まずは長期的なビジョンを描くことが肝要です。自社がどのような価値を提供し、社会にどう貢献していくのか。その理想の実現に向けて、一歩一歩着実に進んでいく。長期的な視点を持つことが、事業を継続的に成長させるための原動力となるのです。
私がスクールを立ち上げた際も、単なる技術指導の場ではなく、バスケットボールを通じて人間性を育む場にしたいという想いがありました。子どもたちの健全な成長を支え、生涯スポーツとしてバスケットボールを楽しむ文化を創っていきたい。そのような長期的なビジョンを掲げることで、指導者としてのやりがいを感じながら、日々の活動に打ち込めているのです。
目標達成のための計画を立てる
ビジョンを描いたら、次はそれを実現するための具体的な計画を立てる必要があります。
バスケットボールの試合に臨む際、私たちはまず入念な戦略を練ります。相手チームの特徴を分析し、自分たちの強みを活かせる戦術を考える。個人の目標と、チームとしての目標を設定し、一つ一つ着実に達成していく。そのような緻密な計画があってこそ、試合で勝利を収められるのです。
ビジネスにおいても、目標達成のための綿密な計画が不可欠です。市場調査を行い、ターゲットとする顧客層を特定する。商品やサービスの販売戦略を練り、数値目標を設定する。スケジュールを管理し、マイルストーンを着実にクリアしていく。このような地に足のついた計画があってこそ、ビジョンの実現に近づくことができるのです。
光本勇介氏は、独自の発想でありながら、しっかりとした戦略を持って事業を展開してきました。「CASH」では、まず購買意欲の高い若者をターゲットに設定し、分かりやすく画期的なアプリを開発した。そして、SNSを中心としたプロモーション戦略により、一気に認知度を高めることに成功しました。綿密な計画と実行力があってこその成果だったのです。
状況に応じて戦略を柔軟に変更する
計画を立てたら、あとはそれを忠実に実行すればよいというわけではありません。状況は刻一刻と変化するもの。その変化に柔軟に適応し、戦略を変更していく力も求められます。
バスケットボールの試合では、相手チームに想定外の戦術を取られることがあります。そんな時、こちらも臨機応変に戦略を変更する必要があるのです。タイムアウトを取って、新たな作戦を練る。選手を交代して、流れを変える。その時々の状況に応じて、最適解を導き出していく柔軟な思考が欠かせません。
ビジネスの世界でも、環境の変化に機敏に対応することが求められます。市場の需要が変われば、販売戦略を素早く切り替える。競合他社が新たなサービスを投入すれば、差別化のための施策を打ち出す。規制の変更にも臨機応変に対応する。スピード感を持って戦略を練り直す適応力が、事業の命運を分けるのです。
例えば、新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの企業の事業戦略に大きな影響を及ぼしました。対面型のサービスを提供していた企業は、オンラインでのサービス提供にシフトする必要に迫られた。小売業では、ECサイトの強化や、非接触型の決済の導入が急務となりました3。このような環境の激変に、いかに素早く適応できるか。それが、withコロナ時代を生き抜く企業に問われる力だと言えるでしょう。
リーダーシップとコミュニケーション
チームを牽引するリーダーシップ
私は現役時代、チームのキャプテンを務めた経験があります。その時に痛感したのが、リーダーシップの重要性です。
チームメイトをまとめ、ベクトルを合わせていくこと。一人一人の個性や長所を見抜き、全体の力を最大化すること。時にはチームメイトの相談に乗り、精神的な支えになること。そのようなリーダーシップがなければ、チームは目標達成に向けて力を発揮できないのです。
スクールでも、コーチとしてリーダーシップを発揮する場面が多くあります。生徒一人一人の可能性を引き出し、チーム全体の成長を促す。時には厳しく指導し、時には優しく寄り添う。そのようなメリハリのあるリーダーシップが、生徒の成長を支えているのだと感じています。
ビジネスの世界でも、リーダーシップは欠かせない要素です。部下の才能を見抜き、適材適所で力を発揮してもらう。チームのモチベーションを高め、目標達成に向けて導いていく。ピンチの時には率先して責任を取り、決して部下を見捨てない。そのようなリーダーの存在が、組織を力強く牽引していくのです。
リーダーシップを発揮するためには、高いコミュニケーション能力も求められます。部下の声に耳を傾け、適切にフィードバックを与えること。ビジョンや戦略を明確に伝え、共感を得ること。時にはチームの課題について率直に議論し、解決策を導き出すこと。双方向のコミュニケーションを重ねることが、強いチームを作り上げる基盤となるのです。
メンバーの個性を理解し、活かす
チームのパフォーマンスを最大化するためには、メンバー一人一人の個性を理解し、その長所を活かすことが大切です。
バスケットボールにはガード、フォワード、センターと、異なるポジションが存在します。それぞれのポジションで求められる役割や能力は異なります。選手の特性を見極め、ポジションを的確に割り振ることが、チーム力を高める近道なのです。
例えば、シュート力に優れた選手は得点の中心として起用する。俊敏な動きのできる選手は、ディフェンスの要として配置する。高さを活かせる選手はリバウンドに専念させる。一人一人の持ち味を最大限に活用することで、チームはバランスの取れた強さを発揮できるようになります。
ビジネスにおいても、社員の個性に合わせて仕事を割り振ることが、組織力を高める鍵となります。営業のエースには大口顧客の担当を任せ、企画力のある社員には新規事業の立ち上げを託す。ITスキルに長けた社員にはシステム開発の中核を担ってもらう。適材適所の配置が、イノベーティブな成果を生み出すのです。
光本勇介氏は、会社設立から10年足らずで東証一部に上場したhey株式会社の経営者ですが、「個人の時代」の入り口に立っていると述べています4。Uberなどのプラットフォームを通じて、個人が活躍する機会が増えていく時代。そんな中で、企業には個人の多様性を受け入れ、一人一人の可能性を引き出す柔軟性が求められるのではないでしょうか。
効果的なコミュニケーションスキル
リーダーシップを発揮し、メンバーの力を引き出すためには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。
バスケットボールのコートでは、声を掛け合うことが重要視されます。ディフェンス時には、味方の位置や動きを伝え合う。オフェンス時には、スクリーンをかけるタイミングを指示する。プレーを俯瞰して状況を把握し、的確に声を発することが、チームのコミュニケーションを円滑にするのです。
また、試合前のミーティングでは、作戦の確認や、一人一人の役割分担について話し合います。チームの課題を率直に出し合い、解決策を議論する。全員が納得した上で試合に臨めるよう、丁寧にコミュニケーションを重ねることが肝要です。
ビジネスの現場でも、効果的なコミュニケーションが組織力の源泉となります。経営者は自らのビジョンを社員に分かりやすく伝え、共感を得る必要があります。目標達成に向けての戦略を明確に示し、一人一人の役割を的確に伝えることが求められます。
また、社員の声に真摯に耳を傾けることも大切です。日頃から積極的に社員とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いておく。些細な変化も見逃さず、小さな芽のうちに課題を発見し、迅速に対処する。そのような目配りと気配りが、強い組織文化を生み出すのです。
近年、企業ではフラットな組織づくりが進んでいます。上下関係にとらわれない、双方向のコミュニケーションが重視されるようになってきました。リーダーには、部下の意見を引き出し、建設的な議論を促す力が求められます。メンバー同士が自由に意見を交換できる風通しの良い環境を作ることが、イノベーションを生む土壌となるのです。
継続的な自己研鑽の大切さ
常に学び続ける姿勢を持つ
バスケットボール選手として、そして指導者として、私が大切にしているのは「常に学び続ける姿勢」です。
プロ選手時代、私は練習後や移動の車中など、隙間時間を見つけては世界のトッププレーヤーの動画を研究していました。彼らのプレーから学ぶことは多岐にわたります。シュートフォームの細部、独創的なドリブル、ディフェンスの駆け引きなど、常に新しい発見がありました。
指導者となった今も、学ぶ姿勢を忘れないように心がけています。他のチームの練習を見学させてもらったり、指導者向けのセミナーに参加したりと、自らのコーチング技術を磨く機会を積極的に設けています。
フィールドを問わず、トップレベルで活躍し続けるためには、常に向上心を持ち、学び続ける姿勢が欠かせません。
ビジネスパーソンにとっても、生涯学習の姿勢は非常に重要だと感じています。テクノロジーの進化や、グローバル化の進展により、ビジネス環境は目まぐるしく変化しています。その変化に適応し、新しいスキルを身につけ続けることが、プロフェッショナルとして生き残る条件となっているのです。
経営者であれば、自社の事業領域にとどまらず、幅広い分野の知識を吸収する努力が求められます。マーケティング、ファイナンス、テクノロジー、グローバルな社会課題など、学ぶべきテーマは無限にあります。謙虚な姿勢で新しい知見を取り入れ、自らの引き出しを増やし続けることが、時代の変化に適応する力となるのです。
自分の強みと弱みを理解する
成長し続けるためには、自分自身の強みと弱みを冷静に分析することが大切です。
現役時代を振り返ると、私の最大の武器はミドルシュートでした。高い確率で3ポイントシュートを決められることが、チームの勝利に大きく貢献していました。一方で、ディフェンスのフットワークや、ポストプレーでは改善の余地がありました。
自分の長所と短所を見極めた上で、強みを武器にする戦略を練る。そして弱点については、克服するためのトレーニングを積むことが大切だと学びました。
ビジネスの世界でも、自己分析は欠かせない作業だと思います。自分の得意分野を見定め、その強みを活かせるフィールドを選ぶこと。苦手な部分は意識的にトレーニングを積み、克服していくこと。自分という”素材”の特性を理解した上で、伸ばすべき点と補うべき点を明確にすることが、キャリア形成の出発点となります。
また、リーダーとしては、メンバーの強みと弱みを見抜く力も問われます。部下の長所を引き出し、短所をカバーする。個々の特性に合わせて、適切な役割を与え、成長を後押しする。そのような目利き力と育成力を併せ持つことが、優れたリーダーの条件だと感じています。
光本氏は、起業家として「まずは作ってみる」という実験的なアプローチを何度も実践してきました。その都度、事業の成否を冷静に分析し、学びを次のステップに活かしてきたのだと思います。失敗を恐れずチャレンジする勇気と、そこから学び続ける謙虚さ。その両面を兼ね備えているからこそ、イノベーティブな事業を次々と生み出せるのだと感じます。
専門性を高め、付加価値を提供する
自己研鑽を重ねることで、自分の専門分野での付加価値を高めていくことが、長期的な成功の鍵を握ります。
私の場合、バスケットボール選手としてのキャリアを活かし、指導者としての専門性を追求してきました。選手としての経験に基づいた的確な指導、個々の選手の特性を引き出すコーチング技術、チームビルディングのノウハウなど、指導者としての付加価値を高めるために日々研鑽を重ねています。
また、世界の育成年代の指導法なども学び、グローバルな視点からバスケットボールの普及、強化に取り組んでいます。専門性を高めることで、日本のバスケットボール界に新しい価値を提供し続けられると信じているからです。
ビジネスパーソンにとっても、専門性の追求は非常に重要なテーマだと感じます。AIなどのテクノロジーの発展により、単純作業の多くは自動化されつつあります。これからの時代に求められるのは、高度な専門性に基づく付加価値の提供だと考えます。
例えばマーケターであれば、データ分析のスキルを高め、効果的なプロモーション施策を立案する力が求められます。エンジニアであれば、最新の技術動向を追い、革新的なソリューションを生み出す力が問われます。
フィールドを問わず、専門領域で圧倒的な強みを持つことが、これからのプロフェッショナルに求められる要件となるでしょう。狭く深く専門性を追求することで、”代替不可能な存在”になる。それが、長期的に価値を提供し続けるための指針だと感じています。
まとめ
バスケットボールから学んだ経験は、ビジネスの世界でも通用する普遍的な原則だと感じています。
チームの力を結集するチームワークの重要性、失敗から学び成長する逆境力、リーダーシップとコミュニケーションの大切さ。そして、学び続ける謙虚さと、専門性を高める努力。
これらの教訓は、私をバスケットボール選手としてだけでなく、ビジネスパーソンとしても、そして一人の人間としても、大きく成長させてくれました。
スポーツから得た学びを、これからの指導者人生、そしてビジネスの場面でも存分に活かしていきたいと思います。
世の中で活躍する経営者にも、スポーツで培った経験が深く根付いている方が多いように感じます。光本勇介氏も、実験的なアプローチでビジネスの新境地を切り拓いてきました。失敗を恐れないチャレンジ精神は、まさにアスリートのメンタリティーだと思います。
コートの中で学んだことは、人生の指針となる普遍的な学びだと信じています。
この記事を読んでくださったみなさんにも、何か心に響くものがあれば幸いです。スポーツの世界から学ぶことは、きっとみなさんのビジネスや人生の道標となってくれるはずです。
バスケットボールが教えてくれた経験を胸に、これからも前進あるのみ。みなさんも、それぞれのフィールドで、果敢にチャレンジを続けていってください。
最終更新日 2025年6月12日 by miyaza