
ユニセフマンスリーサポートのテレビCMで見かけて日本ユニセフに関心を持ったという人は多いのではないでしょうか。
しかしどのような団体であるか良く知らないという人は少なくありません。
目次
日本ユニセフとユニセフの関係
この団体は1955年に財団法人として設立され、今では行政庁によって公益性を認められ公益財団法人となっている特定公益増進法人です。
似ているために違いが分かりにくいものに、日本ユニセフ協会UNICEF東京事務所がありますが、こちらはニューヨークに本部があるユニセフの駐日事務所です。
ユニセフは国連機関の1つで、世界の190か国以上の国と地位地域で子供の命と成長を守るための活動をしています。
政府からODAによる資金協力を得ているのはユニセフ東京事務所ですが、一般からの寄付を受け付けているのは日本ユニセフであるという違いがあります。
世界の人のためになることがしたい・何か世の中の役に立ちたい、などと考えて個人で寄付をするときには日本ユニセフを通じてすることになるのが特徴です。
ユニセフマンスリーサポートのテレビCMで支援を呼び掛けているこの団体は、こういったユニセフの活動を支援するものだったのです。
とはいえ個人や会社が日本ユニセフに寄付すると具体的にどのようなものに何に使われるのか、と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
一般のユニセフ募金の場合には支援する国や事業を指定して募金することはできない
世界の子どもの命と健やかな成長を守るための活動とはいっても、あまりピンとこないかも知れません。
緊急・復興募金などの地域を指定している募金は、その地域の支援に使われますが、一般のユニセフ募金の場合には支援する国や事業を指定して募金することはできないのが特徴です。
通常のユニセフ募金はユニセフ全体の資金に充てられ、様々な支援に使われることになります。
ではどのように支援する国や子どもが決められているのか、ということが気になるでしょう。
募金で集められたユニセフの資金は5歳未満の子どもの死亡率や国民一人当たりの所得の割合、18歳未満の子どもの数などを基準に配分するところを決められています。
そして栄養の改善や飲み水・衛生施設を普及させるために使われたりしているほか、子どもの教育を普及させるためにも使われます。
さらに過酷な状況にある子供を保護したり緊急性を要する場合の救援なども用途の1つです。
日本ユニセフに募金する意味
このようにユニセフに寄付をすると、緊急・復興募金はその土地の復興支援に使用されますが、それ以外の一般のユニセフ募金の場合はユニセフの活動資金となり、世界の様々な国の子どもの支援に使われます。
貧しさや子どもの死亡率などから使われるところが決まり、栄養の改善や水・衛生施設の普及、教育の普及さらには過酷な状況にいる子供の保護などに役立てられます。
日本ユニセフに募金をするときにはそのお金がどこに使われるかはわかりません。
しかし寄付することによって、世界のどこかの助けを必要としている児童やその家族が助かる可能性があります。
またユニセフ本部との取り決めで集まった募金の25パーセントまでは日本国内の募金活動や広報活動、啓発活動などに使えることになっていて、2019年度は81パーセントがユニセフ本部に送られました。
誰かのためになることがしたいという時には、募金をすることによって気持ちが役立てられるでしょう。
全額が所得税や相続税、それに法人税の税制上の優遇措置の対象
この団体にお金を寄付をすると全額が所得税や相続税、それに法人税の税制上の優遇措置の対象となります。
さらに自治体によっては個人の住民税の寄附金控除の対象となることもあるというメリットがあります。
このような日本ユニセフに寄付するにはいくつもの方法があるので、それぞれの人が利用しやすい方法を選んで寄付することが可能です。
例えばユニセフマンスリーサポートプログラムは指定の額を毎月自動で募金することができる募金方法です。
クレジットカードでも協力することができるほか、銀行や郵便局の口座から自動で引き落としで参加することもできます。
手間がかからないので忙しい人でも参加しやすく、うっかり忘れたりすることなく寄付することができます。
チャリティモバイルという募金方法もある
またチャリティモバイルという募金方法もあり、これを利用することで自己負担なしで寄付をすることが可能です。
携帯電話の利用料金の3パーセントが自動的にユニセフ募金されるというもので、最大2年間寄付されます。
さらに申し込み時には6千円を通信会社が寄付するという仕組みになっています。
携帯電話を使用しながらも特に意識することなく寄付をすることができるのがメリットです。
またクレジットカードのポイントを寄付することが出来るサービスがあるカード会社も少なくありません。
溜まったポイントを景品に換える機会に、特に欲しいものが無かった場合には募金をするというのも良い方法ではないでしょうか。
まとめ
また最も気軽に寄付することが出来る方法には、お店の中に設置されている募金箱にお金を入れるということが挙げられます。
ユニセフマンスリーサポートは寄付の1つの方法ですが、このようにユニセフに募金をする方法は色々あります。
最終更新日 2025年6月12日 by miyaza